できそこないのくるみ割り人形

頭を切り落とし、噛み合わせる顎は無く、涙の代わりに延々と歯を零しながら断頭台へ向かい続ける。
くるみの殻は割れず、ソウルジェムの殻も破れず、なりそこないの魔女として、死ねない自分だけを殺し続ける。
くるみ割りの魔女、性質は自己完結。


追記。
ほむらが悪魔化に際してソウルジェムを噛み砕いたのは、まさしく、くるみ割り人形そのものなんですね。言われて初めて気づきました。
いつも自分の時間(殻)に閉じこもっていたほむらから、大きな成長を遂げたことの証なんでしょう。
どんな風に成長したのか、はたぶん、かなり意見が割れそう。
自分なりの理解はありますけど、すごく屈折してて、簡単には言葉にできそうにもないデス・・・